「カローラフィールダー」などの認証試験で不正が発覚したことを受け、トヨタ自動車の豊田章男会長が謝罪しました。
■認証試験で不正…トヨタ会長謝罪
不正は自動車メーカー5社に及んでいました。
トヨタ自動車 豊田章男会長
「トヨタグループの責任者として、お客様、車ファン、すべてのステークホルダーの皆様に心よりおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした」
国土交通省はダイハツ工業などによる車両認証試験での不正を受けて実施した自動車メーカーなどの内部調査で、トヨタ自動車など5社から不正行為が報告されたと明らかにしました。
トヨタ自動車 豊田章男会長
「認証試験で基準を達成して初めて車を量産・販売することが可能になるが、今回の問題は正しい認証プロセスを踏まず量産・販売してしまった点にあります」
トヨタによりますと、「カローラフィールダー」「カローラアクシオ」「ヤリスクロス」の3車種でデータ不備があったといいます。
また、生産が終了した「クラウン」など4車種でも衝突試験の方法に誤りがあったとしています。まだ調査中ですが、対象車種は「法律上の性能に問題ない」としています。
5月末の時点で不正行為が報告されたのはトヨタ自動車、本田技研工業、マツダ、ヤマハ発動機、スズキの5社です。
マツダは2つの試験項目で是正する必要があることを国交省に報告したといいます。
マツダ 毛籠勝弘社長
「前面衝突試験においてエアバッグの時間指定起爆を行った。ガソリンエンジン出力試験においてエンジン制御ソフトの書き換えを行った」
5社は自動車の認証試験で虚偽データの提出や試験車両の不正加工などを行っていたということです。
専門家は、こう指摘します…。
自動車評論家 国沢光宏氏
「決定的に危険だというのは今までの例からも含まれてないと期待する」
国交省は4日にトヨタに立ち入り検査を行うとしていて、他の4社に関しても順次、行っていくとしています。
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