西日本で唯一、シャチと出会える神戸須磨シーワールドが6月1日オープンしました。

■「スマシー」は「スマスイ」をリニューアルした施設

神戸須磨シーワールドは「スマスイ」の愛称で親しまれた神戸市立須磨海浜水族園を1年かけてリニューアルした施設です。

■約560種類 1万9000点の「いきもの」展示

そんな「スマシー」のコンセプトは『つながる』。
アクアライブでは「川」から「海」へのつながりが表現されていて、およそ560種類、1万9000点の『いきもの』がそれぞれの環境ごとにどう生きているのかを観察することができます。

■シャチの圧巻パフォーマンス&シャチが見れるレストラン

最大2500人を収容できるスタジアムでは、関西では唯一となるシャチの展示が行われていて、迫力あるパフォーマンスを堪能できます。

さらに1階にあるレストランでは水中にいるシャチの姿を見ながら食事を楽しむことができます。

■イルカのパフォーマンスもグレードアップ

また、「スマスイ」時代から愛されてきたイルカのパフォーマンスも頭数が増えたことでグレードアップして帰ってきました。

■ホテルにはイルカと『一緒に泳げる』プールも

スマシーは『いきもの』を見るだけではありません。
併設されているホテルには、日本で初めてイルカと直接触れ合えるプールが設置されています。(要予約小学5年以上など利用には条件があります)

このプログラムでは、イルカと触れ合えるだけでなく、一緒に泳げる夢のような体験もできるのです。

■「スマスイ」から大人の最大利用料金は3倍近くアップ

スマシーの気になるお値段はというと、利用料金は閑散期を安く、繁忙期を高くする変動制。

4歳〜中学生までは1700円〜1800円。
高校生以上の大人料金は2900円〜3700円。
65歳以上は2300円〜3100円。

大人の最大料金は「神戸市立須磨海浜水族園」の1300円から3倍近くにアップしています。

■神戸観光の「核」年間200万人の来館見込む

民営化に伴い大幅な値上げに踏み切ったスマシー。それに見合う来場者の満足度もアップできるのでしょうか。

神戸市などは、スマシーを神戸観光の「核」と位置づけていて、計画では年間200万人の来館を見込んでいます。そのうち5%から10%は海外からのインバウンド客を想定。スマシーの成功が今後の兵庫県や神戸市の観光戦略に大きく関わってくるのです。

■兵庫に宿泊の外国人 大阪・京都の『10分の1』以下

2023年の兵庫県に宿泊した外国人の数はおよそ102万人と、大阪・京都に比べ、『10分の1』以下。「一人負け」の状況を打開しようと神戸市が力を入れるのが「ベイエリア」のテコ入れです。

4月に神戸ポートタワーがリニューアルオープンし、来年には神戸港第2突堤に最大1万人を収容できるアリーナも開業。これまで観光客が訪れることが少なかった神戸市の西側にスマシーがオープンしたことで、まち全体の活性化につながることが期待されています。

■「スマシー」は神戸観光の『起爆剤』となるか

【神戸市経済観光局 観光MICE担当部長 出石直史さん】「200万人以上の方が神戸に訪れるので、(スマシーは)観光の核になると思っております。昼はここで楽しんでいただいて、夜は市内の三宮などで楽しんでいただいて、とにかく楽しんでいただくメニューを増やして宿泊につなげていきたい」

「スマシー」は国内外から人を呼び込む神戸の『観光の起爆剤』となるのでしょうか。

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