万博会場でのガス爆発事故。現場近くにいた作業員がMBSの取材に応じて「びっくりするくらいの音で大きな事故だった」と語りました。

 今年3月、大阪・関西万博会場のトイレの建設現場で、溶接作業の火花がメタンガスに引火する爆発事故がありました。ケガ人はいませんでしたが、コンクリートの床など約100平方メートルが損傷しました。

 当時事故現場近くに居合わせた作業員の男性がMBSの取材に応じて、事故の衝撃を語りました。

 (事故現場近くにいた作業員)「そらもう、びっくりするくらいの音ですね。だいぶたいそうな事故だった」

 男性は事故直後に写真を3枚撮影していて、その写真では地下に入る点検口のフタが跳ね上がり歪んでいる様子も確認できます。

 一方で協会は当初、写真を1枚しか公表せず、事故から50日以上経過した5月22日に新たに10か所以上の損傷があったことを明らかにしました。男性はこうした協会の対応に対して不信感を募らせています。

 (事故現場近くにいた作業員)「隠したらアカンことじゃないのと思って。明らかにしてほしいなと。事実の部分に関してはきっちりみんなに知ってほしいし、知るべきだと思います」

 協会は、当初の写真は1枚で説明しやすかったため「他意はない」としたほか、新たな損傷箇所は報告がなく把握が遅れたため、などとしています。

 協会によりますと、爆発事故のあった工事区域では、作業で火を使う場合はメタンガス濃度の基準値を事故前より厳しく設定していて、基準値を上回る場合は換気を徹底して濃度を下げてから作業しているということです。

 また、会期中の安全対策は、有識者の意見も踏まえて検討しているということです。

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