イタリア王家でたしなまれてきたワインを復活させようというプロジェクトが5月28日、大和町で始まり、原料となるブドウの苗木が植樹されました。アジアでは初めての取り組みだということです。
ワイン作りに共同で取り組むのは、大和町の「了美 Vineyard and Winery」と、イタリア王家の「サヴォイア家騎士団」です。サヴォイア家とは、1861年に現在のイタリア共和国の前身となるイタリア王国を建国したヨーロッパで最も古い王家のひとつです。一族が愛したワインは「王のワイン」と呼ばれ、28日はそのワインを現代に復活させようと、関係者およそ30人が参加して、ブドウの苗木を植える植樹式が行われました。アジアでは初めての取り組みとなるこのプロジェクトでは、東日本大震災の被災地に心を寄せることも目的としていて、ワインの売り上げ金の一部は復興支援にあてられるということです。
サヴォイア家当主 エマヌエーレ・フィリベルト公
「サヴォイア家と日本の絆をこのプロジェクトを通してより一層強くしたい」
渋みが特長と言われる「王のワイン」。植樹された苗木は5年ほどで実を収穫できる見込みで、その後製造されたワインは県内でも販売される予定だということです。
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