山形市特産・山形セルリーの出荷がいま最盛期を迎えている。苦みやえぐみが少なく、生でも、さまざまな料理にしてもおいしさを存分に味わうことができる。
(リポート)
「毎年この時期に収穫の最盛期を迎える山形セルリーです。中でもこのひめセルリーは、一般的なセロリと一味違った魅力がたっぷり詰まっています」
山形市南石関のセルリー団地では、5月1日に山形セルリーの収穫が始まり、いま出荷の最盛期を迎えている。
山形セルリーは、山形市で約50年前に栽培が始まったセロリの一種。みずみずしく、筋が柔らかいのが特徴で、毎年、春と秋に出荷される。
山形セルリーには大株の「とのセルリー」と、小株の「ひめセルリー」の2種類がある。
この団地で栽培されているのはすべて「ひめセルリー」で、年間約400トンが出荷されている。
(リポート)
「いい音、みずみずしい。セロリ独特のえぐみがまったくなくて、さわやかな甘みがあります」
生で食べるとみずみずしさを存分に味わうことができ、シャキシャキとした歯ごたえを感じられるのも大きな魅力。
さらに、さまざまなアレンジを加えると、その魅力をさらに引き出すことができる。
(リポート)
「生産者の石垣さんが一番おすすめする食べ方、生ハムとフレンチドレッシング和え。生ハムと合いますね。セロリのシャキシャキを残しつつ、ドレッシングの酸味でセロリのさわやかさがより際立ってます」
茎の部分を薄く切り、生ハム・フレンチドレッシングで和えた簡単レシピ。
ほかにも、キムチの素で和えると、辛みとシャキシャキ食感がたまらない漬物になる。
さらに、酢や砂糖に漬けると、酸味のきいたさわやかな浅漬けとして楽しむことができる。
また、葉は刻んでハンバーグに混ぜたり佃煮にしたりと、1株を余すことなくおいしく食べられる。
(生産者・石垣翔一朗さん)
「サイズが普通のセロリより少し小ぶりだが、その分みずみずしくクセがなくて香り豊かなセロリ。特に、子どもやセロリが苦手という人に一度でもいいから食べてほしい」
春の出荷は6月下旬まで。
5月29日にはJA山形市アグリセンターで、採れたての山形セルリーが並ぶ「ドライブスルー即売会」が行われる。
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