博覧会協会は、来年の大阪・関西万博で会場内外での案内業務などを行うボランティアについて、定員を当初の約2万人から約3万人にまで増やすと発表しました。
大阪府の吉村洋文知事は、発表したのは、万博のボランティアの定員について、当初のおよそ2万人から3万人に増やすことを明らかにしました。
■定員を上回る応募が殺到
会場内外で来場者の案内などを行うボランティアをめぐっては、先月末まで募集したところ、定員を大幅に上回る5万5000人あまりの応募が殺到。
当初抽選を行うこととなっていましたが、多くの応募を受け、吉村知事が「1人でも多くの人に参加してもらいたい」と述べ、博覧会協会と調整を行う意向を示していました。
ボランティアは、会場内で活動する博覧会協会管轄の「会場ボランティア」と、会場外の駅などで活動する大阪府と市が管轄する「大阪まちボランティア」の2種類です。
27日の発表によると「会場ボランティア」は応募がおよそ3万4000人で定員を約1万人から1万4000人に、「大阪まちボランティア」は、応募がおよそ2万1400人で定員を約1万人から1万6000人に増やしたということです。
■ボランティア1人あたり少なくとも2万円の費用必要
関係者によると、ボランティアには、専用のユニフォームが支給されるほか、食費・交通費として1日2000円相当が支給されることなどから、1人あたり少なくとも2万円の費用がかかるということです。
ボランティアが増えれば、その分万博の運営費や大阪府市の費用負担が増えることとなり、万博の費用について世間の厳しい目が注がれる中、応募者全員の受け入れは困難だったとみられます。
■「研修コスト削減 予算の枠内で1万人増」と吉村知事
27日大阪府の吉村知事は『ボランティアが増えることによる費用負担の増加』について、記者団に問われた際「オンラインの研修等を充実させていこうと思います。そういった費用をかけない研修方法であったり、コストを削減するということを調整致しまして、ボランティアの予算を増やすことなく、その枠の範囲の中でコスト削減をして、実際増やすことができる最大の数が約1万人ということになりました」と語りました。
博覧会協会は今月末に抽選を行い、来月3日から抽選結果を応募者に通知するとしています。
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