「流しそうめん」と「そうめん流し」は、何が違うのでしょうか?みなさんは、流しそうめんをしたことがありますか?
やったことがある人も、それは「流しそうめん」ですか?実は「そうめん流し」だった可能性もあるのです。
上田会長「“流しそうめん”の不満から誕生したのが“そうめん流し”」 この記事の写真世界流しそうめん協会の上田悠貴会長に、2つの違いを聞きました。
上田会長によりますと「“流しそうめん”の不満から誕生したのが“そうめん流し”」だといいます。
■1955年に誕生した「流しそうめん」
「流しそうめん」の誕生では、両者がどのように誕生したのかみていきます。
先に誕生したのは「流しそうめん」です。
1955年、宮崎県高千穂町で暑い夏の日、農作業のかたわらで、割った竹に高千穂峡の清流をひいて、そうめんを食べて涼をとっていました。そこから「流しそうめん」が誕生しました。
「おいしく涼をとれる」ということで、周囲にも広がっていきます。そんな中、ある問題が起きます。
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■誕生から7年後…新スタイルが登場■誕生から7年後…新スタイルが登場
“コスパの悪さ”に不満爆発鹿児島県指宿市にも「流しそうめん」が伝わりましたが、“コスパの悪さ”から指宿市民の不満が爆発します。
その不満というのは「流し役は食べられない」「また上からまた流すの?」「竹を用意するのも面倒」などです。
「そうめん流し」そして「流しそうめん」の誕生から7年後の1962年、新しいスタイルが登場します。
竹を取っ払って、一度流せばずっと流れ続ける“循環式”に変わりました。これが「そうめん流し」です。
「流しそうめん」と「そうめん流し」の違い指宿市の住民が、「そうめん流し器」を発明したのですが、その人は「地域を盛り上げるため」ということで、自治体に特許を譲渡したといいます。そのため、全国に広まっていったそうです。
つまり、「流しそうめん」と「そうめん流し」の違いは「落下するか」「循環するか」です。
「世界流しそうめん協会」の上田会長によりますと、「そうめん流しの魅力は、何といってもその手軽さ。一方で、竹と清流の風情とワクワク感は流しそうめんでしか味わえない」と話していました。
(スーパーJチャンネル「なるほど!ハテナ」2024年5月23日放送)
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