今、キャベツが不足し、価格が高騰している。去年の同じ時期に比べて2.5倍。家計を直撃するだけでなく、飲食店も代用品に苦慮している。
■家計直撃…キャベツ高騰
キャベツの価格が高騰 この記事の写真ロールキャベツや野菜炒め、お好み焼きにとんかつの付け合わせと…日本の食卓には欠かせないキャベツ。そのキャベツの価格が、いまだかつてないほど高騰している。
アキダイ 秋葉弘道社長これまで1玉150円ほどだったキャベツが、ゴールデンウィーク明けごろから高騰。21日、スーパー「アキダイ」では298円で販売していた。
アキダイ 秋葉弘道社長「暖冬の影響で、冬キャベツといわれる巻きの良いキャベツが、早く終わっちゃったんですね」
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■困惑の飲食店「過去最高に高い」■困惑の飲食店「過去最高に高い」
広島風お好み焼き かぼろ屋 畠山美津雄店長 広島風お好み焼き かぼろ屋畠山美津雄店長
「30年近く、お好み焼き焼いているんですけど。記憶にある中では、今が過去最高に高い」 キャベツの高騰で仕入れ値が倍近くに
広島風お好み焼きの店では、キャベツの高騰で仕入れ値が倍近くになっている。
畠山店長「最近の(キャベツ)1ケース4150円です。4月1日のは2250円です」
「広島風お好み焼きは、キャベツを食べる料理なので、キャベツがメインですね。(価格が)早く下がることを期待して、使い続けるしかないのかなと思います」 武道家 早稲田 本店 滝坂滋晃店長
キャベツのトッピングが人気だという都内のラーメン店。しかし、券売機には販売中止の貼り紙があった。
武道家 早稲田 本店滝坂滋晃店長
「常連さんで、キャベツのラーメンとかキャベツトッピングなど注文される人がいらっしゃるので。『なくなっちゃったの?』って感じで、残念がってるお客様はいらっしゃいますね」 学生20代
「ちょっと、早く戻ってきてほしいですね」 知恵で乗り切ろうという、とんかつ店
一方、キャベツを別のものにかえて、知恵で乗り切ろうというとんかつ店もある。
割烹とんかつ ひろせ廣瀬慶人店長
「ハクサイを少し混ぜさせて頂いて、ご提供させて頂いております」 先代の教え
キャベツの千切りに、同じくらい細く切ったハクサイを2対1の割合で混ぜることで、歯触りも、みずみずしさも、遜色のないものになるという。
廣瀬店長「実は、先代から教えてもらったことで。『キャベツが高騰した時は、そういうふうにやりなさい』と、教わっていたんです」
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■産地の「切り替え時期」が影響■産地の「切り替え時期」が影響
キャベツの移り変わり今、キャベツの品不足が続いている理由について、詳しくみていく。
独立行政法人農畜産業振興機構によると、キャベツの移り変わりの中で、今年は「冬キャベツ」が暖冬で早く終わってしまい、さらに「春キャベツ」がゴールデンウィークの暑さなどにより、例年に比べ収穫量が少なかったという。
この2つが重なったことで、価格が高騰したということだ。
今後のキャベツ価格について今後のキャベツ価格について、農畜産業振興機構は「高騰は今がピーク。6月を境に群馬県産の『夏キャベツ』が入荷し始め、夏場にかけて岩手産や長野産も増えていくため、価格も平年並みに安定するだろう」と話していた。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年5月22日放送分より)
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